デイトレードの中でもほんの数秒程度の値動きで、
新規と決済を繰り返す取引をスキャルピングと呼びます。
スキャルピングは売買期間が短いため、
レバレッジを最大クラスに効かせて運用することができます。
一日で何度も取引できるため、
うまくいけば雪だるまのように、
利益が膨れ上がっていきます。
つまりFXの中でも最も取引期間が短いので、最も早く稼げる可能性があります。
スキャルピングの落とし穴
スキャルピングは良い面ばかりでなくデメリットがいくつかあります。
結論から言いますとこの手法は利益につなげることは非常に難しいと思います。
まず第一の欠点は利益を限定してすぐやめてしまう点です。
利益は伸ばし損は早めに切るのが
投資の基本スタイルです。
たしかにタイミングを図ることが圧倒的に長けているなら、
利益と損失が同じくらいでも勝率の高さでこの方法でもうまくいきます。
利益を指値で限定して取引していくとどうなるか?
勝率は高くなりますが、収益はイマイチになります。
野球でバットを短く持つのと似ています。
短く持つことによってバットコントロールがしやすくなりボールが
バットに当たりヒットしやすくなりますが、打球は伸びません。
これと同じです。
巷でチャートでここからここまで取引するのだと指南しているのをみかけますが、
まずその通りにやってもうまくいきません
実際にやってみると分かると思います。
チャート自体は非常に優れていますが、後から結果論的に都合よくチャートにあてはめても
実際にはうまくいきません。
タイミングを図ったつもりが上手くいかず、
結果は取引毎にスプレッド分が少しずつ削りとられていきます。
第2の欠点は
スプレッドの占める割合が高くなることです。
スキャルピングで自動売買を設定し数時間様子を見てみてください。
場合によってはひどい損失になっているはずです。
数時間行うだけでも利益になる可能性より大きな損失になっている可能性が高いです。
スプレッドが狭ければ問題がないのですが、塵も積もれば山となります。
まずはやってみるならデモ取引で徹底的にやりこんでみてください。
99%の人はうまくいきません。
しかしながら1%に入れる可能性だってもちろんあります。
第3の欠点は日足に比べ
分足はトレンドがないことがあり膠着状態が多い点です。
日足に比べ分足はタイミングを図ることが難しいです。
分足ですと「ほとんど値動きがない」ということさえあるのです。
遥かにスイングトレードの方が難易度が低く、やりやすいと感じると思います。